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社会主義者と過激民族主義者 いまのアメリカの正体

 アメリカ大統領選挙がいよいよ始まる。前回は、クリントン優位とみられていたのにオバマが突然出てきて、そのまま当選してしまった。だが、どうもその結果は、期待通りでは無かったようである。

 今回は果たしてどうなるのか、アメリカ大統領の世界への影響力を考える時、関心を持たざるを得ない。だがいまの状況は、決してまともとは思えないように見える。大げさに言えば、そこにいまのアメリカの闇が透けて見える。

 民主党では、今度こそクリントンかとおもいきや、ここに来て民主社会主義者と呼ばれるサンダースなる人物がでてきて、アイオワ州ではクリントンよりも支持率が高くなったとか。アメリカ初の女性大統領実現は、まだまだ厳しそうである。そして政権奪還を目指す共和党では、白人民族主義者徒でも呼ぶべきトランプが、未だに高い支持率を保ち続けている。日本のことまで悪口を言うこんな人物が、トップとは、アメリカ人の本性が見えたと言えるのかもしれない。

 このように、左のサンダースと右のトランプ。ともに極端な政策や言動が、むしろ大衆の支持を多く取り付けている。世界中で、極端・過激な言動が好まれる社会情勢が出来てしまったようである。全く正反対なのに、なぜか二人の言い分は全く同じ内容になっている。同じ問題を取り上げて支持を広げているのだ。それは格差の問題とアメリカが失った力や夢(アメリカンドリーム)の問題である。

 ヨーロッパでは、難民・移民の問題から、各国で極右的な勢力が力を伸ばしている。アメリカも同じ状況と言えよう。ただし右(保守派)だけで無く、これまでは力を持たなかった社会主義の方向にまで、アメリカ国民が分断されているのは、事態の深刻さの現れでもあろう。

 この混迷の度合いを深め、世界の国々が自らの覇権を拡大しようとしている現実を正しく理解出来ない日本国民は、いずれ世界の孤児となりかねない。あるいは、反動で極端な民族主義に走るかも知れない。

 日本が生き残るために、我々は何を考え、何を決断しなくては成らないのか、すべての国民が熟慮するときである。アメリカ大統領選挙は、そのよいきっかけでもある。

平成28年1月31日(日)
秋山鷹志