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ベルギーテロから日本が学ぶべきもの

 ベルギーで起きた連続テロ。テロ防止の対処はもちろん重要であるが、根本的な貧困や格差・差別が解決されない限り、完全には無くならないであろう。が、ここでは、もう少し身近な話である。

 今回のテロのひとつは地下鉄内で起きた。その現場に遭遇した人の話で気になることがあった。それは、爆発の時、列車のドアが開いたので慌てて逃げ出したというもの。日本で列車内テロが起きたとき、はたして乗客はすぐにその場から逃れられるのだろうか?

 万一、列車内での爆発やテロが起きたとき、乗客は一刻も早くその場を離れなくては成らない。だが日本では、列車から降りるのは危険でその場にとどまるようにという対処方法ばかりが強調されている。


 新幹線内で自殺を図る事件が発生したときには、乗務員の的確な判断があったとされるが、それでも逃げ遅れた人が煙に巻き込まれて犠牲となった。さらに、2011年JR北海道の石勝線のトンネル内で停止した車両から火災が発生した。この時も、誘導が無いばかりか、トンネル内の列車に乗客を閉じ込めたままで、乗客達が危険を感じて勝手に列車から逃げ出した。79名も負傷したが、もし逃げなければもっと悲惨な結果になっていたとの声は多く、JR北海道への批判が高まった。この事故の概要報告が2013年に公表されたのを読んだが、そこにはこの点の記述は何もない。 http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1799 身内に甘いというだけではなく、事故に対する対応の本質が抜けているとしか思えない。

 事故や事件が起きると、最近では対応マニュアルの整備がよく問題になる。対応がマニュアル通りで無かったとか、マニュアルが整備されていなかったとか。マニュアルの重要性は否定しないが、もっと重要なのは、状況に即した柔軟な対応である。列車内や地下鉄構内でテロが起きたとき、列車のドアはすぐに開放されるのだろうか? さらにオウムのサリンテロでも、駅を通過するか止まるかで被害に差が出た。大きく状況を把握する体制とあわせて、今すぐに考えなければ成らない問題であろう。

平成28年3月24日(木)
秋山鷹志