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自然が無常と知る日本人はくじけない

 九州では初の震度7,マグニチュードからは震度7は考えられなかった、震度7が本震で無く前震(前触れ)だなんて、活断層の異なる地域にここまで広がるなんて、これほどの大きな余震が続くとは...きりがない。要するに、人間の知識や科学力など自然の力の前にはほとんど無力に等しいことを、今一度認識したのだ。

 日本人の自然への畏敬(恐れながら、うやまう)は、無常感を生んだ日本人の遺伝子に深く刻み込まれた感性である。明治維新後、さらに敗戦後、西欧文明や近代科学文明への無条件な傾倒が、無常感(観)を否定してきた。それは何か違うのでは、と云う気持ちは押しつぶされてきたのだ。自然を人間が制御するなどという、そんな人間の傲慢な思い上がりを諭(さと)すかのように、自然はそのあるがままの姿を我々の前にみせている。

 大きな災害は、災害列島に済む我々には宿命である。しかし、それは決して自然が荒々しいのではない。ごく普通の自然の営みが、人間には大きすぎるだけなのだ。無常は、断じて無情ではない。情とは無縁の事なのだ。この世の森羅万象、すべてのものはとどまること無く動き続けている(常なるもの、永遠なるものなど無い)だけなのだ。

 自然の営みは、時に人間には厳しいが、優しさと多くの恵みもまたもたらしてくれている。どんなに厳しい自然もいつかは必ず穏やかな姿を取り戻してくれる。そのことを良く知っている我々は、いま目の前の大きな困難に立ち向かいながら、くじけること無く、手を携えて新しい時を迎えよう。

 まだまだ大きな余震が続いている。大雨と強風も来るという。だが日本人は、決してくじけない!弱きもの、困っている人を助けて、ともに明るい明日を目指すのだ。無理に頑張るのでは無い、しなやかにくじけないだけなのだ。

 犠牲になられた方々にお悔やみを、被害に遭われた方々にお見舞いを、救援に携わる方々に感謝を、心より申し上げます。

平成28年4月16日(土)
秋山鷹志