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安倍政権はひょっとして軍事音痴なのでは?

 憲法改正を目指したり、NSCを作ったりと安全保障に力を入れる安倍政権。一見すると、いわゆる保守強硬派で軍事や危機管理に強い気がするのだが、どうも首をかしげることがある。ひょとして軍事オタクと逆で軍事音痴なのではないかと。

   【産経抄】官邸の大失態 7月6日

 以前に専門家が、いずれ海での侵略行為が空など他にも広がると懸念を述べていたが、すでにそれが現実化してる。異常なスクランブルの回数だけでは無く、その領空侵犯の内容がエスカレートしているのだ。そんな中で、今回の空自への中国軍の異常行動に対する、日本政府の信じられない情報隠蔽と対応。まったく、この記事の内容に賛成である。

 むろん、軍事情報は、常に公開することが正しいかどうかはわからないが、今回なぜ官邸が情報の内容をはじめに否定までしたのか?全くその真意がわからない。上がってきた情報を正しく理解出来なかったのでは無いかとおもえる。

 つまり、戦闘機同士が空中で異常に接近したりロックオンをする事が、どれほど危険で危機的な状況になるのか。その軍事的な意味を官邸の政治家や官僚が正しく理解出来ていなかったのでは無いだろうか? 自衛隊機は危険を感じてその空域から退避したのである。ということは、中国はいつでも自衛隊戦闘機をそこからどかせると云うことである。そうで無ければ実際の戦闘に入ることになる。彼らはそれを待っているのだが。

 海の領海への艦艇の行動は素人目にもわかりやすい。だが、音速で飛ぶ戦闘機にとって、どこからが危険な越えては成らない一線なのか、目にみえないので、素人には理解が難しいのだろう。だからこそ、軍事専門家が必要であり、その意見を正しく理解出来る知識と理解力が求められるのである。政治家なら軍事的な事は知らなくてよいのではなく、逆に最低限の知識がなければ、その判断を誤ることになる。病気を知らない医者は、誤診をする。同じ事である。


 軍事オタクと批判されるほどの安倍政権ですらこの軍事音痴である。日本の政治家や官僚がこれまでいかに安全保障に関わる知識習得をサボってきたか、そう考えると恐ろしい。

 今回の件だけで軍事音痴を疑っているわけでは無い。自衛隊の装備や防衛戦力をみていると、素人の私にもおかしいと思えるものが多い。陸自に偏った予算とか、海を軽視した防衛とか、意味の薄い装備の高額購入に対して真に必要なミサイルの不備など、きりがない。むろんその根底にアメリカが、日本の軍備増強を邪魔している現実はあるのだろう。だが、それにしても、ひどすぎるように思える。同じようにアメリカに規制されている韓国が持つミサイルすら、自衛隊は満足に持っていない現実の恐ろしさを、日本国民はもっと真剣に考えるべきなのである。

 たとえば、上陸用水陸両用車の前に、なぜ上陸させない、あるいは上陸されたら直ちに空と海から攻撃して撃退する軍備を整備しないのか。これでは、敵は喜ぶばかりである。


 自衛隊制服組が、身の危険を感じて敢えて情報をリークしたことの重大性に、政治家はもっと気が付くべきであろう。一度否定するとメンツにかけて、嘘を続けるばかげた事は、結局日本の安全を損なうことになる。強く猛省を促したい。
 実は、官邸にはより深い考えがあってあえて今回のような対応をしていたと、後からわかるようであればうれしいのだが。淡い期待なのか...。


 軍事オタクが、軍事フィギュアや軍事コスプレのオタクであってはならないだろう。それでは、軍事音痴よりなおひどい。

平成28年7月6日(水)
秋山鷹志