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反欧米の世界的な潮流の始まり

 世界で動き出した、「すべて欧米」拒否の潮流を見誤るべきでは無い。

 世界は流動的になっている。そのなかで、アメリカの力が絶対的にも相対的にも低下してきているだけではなく、これまでその力の前に屈服していた世界の国々が、何でも欧米先進国が決めてきた世界秩序という名の価値観の押しつけに対して、公然と反旗を翻すようになってきたのである。その流れを、日本の政治家は正しく認識できているだろうか?

 中国による新秩序の構築が、中国の醜い野望によるものであることは確かでも、既存の欧米による世界秩序をよしとしない多くの国々が、結果として中国の既存秩序の破壊に賛成している部分のある事を見逃しては成らないだろう。イスラムだけが欧米に反感を持っているのでは無い。

 この動き、中国だけでは無い。BRICSが欧米による格付けを嫌って、自分たちで新しい格付けを行うという事を発表した。フィリピンの大統領の反米も個人的な色彩が強いのは確かだが、民族的な感情や意識は、彼と同じだと云うことを見失うべきでは無いだろう。AIIBが、すでにアジア開発銀行を凌駕する存在となってしまったのも、既存の世界秩序に対する反発が世界中に渦巻いていることと無縁ではあるまい。


 この潮流は、文明論的に云えば、まさに欧米文明が衰退をはじめたということに他成らない。問題は、それに変わる新しい文明や価値観がまだ生みだされていないことである。各国が、自国の利益だけを最大化しようとするだけの醜い競争の国際社会が、人類史ではしばらく続くのかも知れない。その中で、日本もいつまでも、アメリカの属国でいれば安泰という時代は終わったことを自覚すべきであろう。日本という民族や国家を、新しく作られていく世界秩序の中で、どこに位置づけ、どのように振る舞うのか。ここで認識を誤れば、100年の存亡の危機を迎えることもあるだろう。

 現状のくだらない、自分の事しか考えない政治家達による醜悪な政党政治は、もはや世界からも見放されている。ロシアへの接近をひとつの契機として、日本の今後の在り方を考える時なのだろう。かりに、トランプが大統領にならなくても、彼が日本に示した感情的な反発は、アメリカ国民に共通のモノだと知るべきなのだ。つまり、いつ日本を裏切るかわからないという事である。自らの頭で考え、真の独立をすべき時である。

平成28年10月16日(日)
秋山鷹志