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ようやくつながった!

 インターネットを始めて30年以上経つが、今回のように長く(約2週間)ネットにアクセスできなかったのは始めてかも知れない。出張中でも、ネットが商売だったので、接続しない時は無かった。それにしても、何回目の引っ越しか。2桁を越えてからも止まらない。流浪の民である。引っ越しのたびに様々な手続きがあり、面倒で仕方が無いのだが、その中身を見ていると、今の日本社会が必ずしも便利で、顧客第一になっているようには思えないのは、自分が年をとったせいなのだろうか?

 決められた限定的な範囲でのマニュアル対応しかしないとか、コールセンターと言いながら対応に出るのは委託された代理店ばかり。ひたすら自分の成績しか考えていない対応。代理店をいくつも置いて競わせ、自分たちは命令するだけ。効率と競争の名の下に、暖かみも何も無いイライラを感じてしまう現代社会。グローバル化という名のアメリカ文明に対する民衆の不満やいらだちが、世界中で限界点に達し始めている。

 いま、世界中で起きているポピュリズムとかナショナリズムの高揚とか、内向き思考などと呼ばれる物の正体は、このつもりに積もったイライラ感なのだろう。右からも左からも極端な発言をする人物が人気を得て、大衆迎合と言われようがなんだろうが、既得権に安住する現状肯定派に頭から反発している。欧米の先進国と呼ばれ、もっとも自由競争や市場原理の恩恵を受けてきたはずの国々から、不満が噴出しだしてしまった。

 安倍総理は、格差は自由経済によってもたらされた物では無いと述べているが、本気でそう思っているのならば、まさしく現状認識がゆがんでいる。どのような理想的な仕組みやシステムも、限度が自ずからある事を、昔の人達は良く理解していた。そこから「足るを知る」事も生まれた。だが現代の勝ち組の人間は、少数であるがゆえに、なおさら大衆を馬鹿にし、否定しようとする。欲望に限度などないのだろう。

 トランプも、フィリピンの大統領も、中国、ロシア、トルコ、イラク等々多くの独裁的国家も、結局は時代が生み出した物だろう。その大きな潮流に、相変わらず日本人の多くが鈍感である。潮流に乗ることも、流されることも、いずれも危険きわまりない国際社会の在り方に、いま道を誤るととんでもない方向に行きかねない。

 格差、不平等、不公平を生み出しているのは、紛れもない現在の資本主義や民主主義なのである。その行きすぎを是正する方法も、新しい思想信条もまだ人類は生み出せていない。だからといって、現状のままをひたすら肯定すれば、その先に待ち構えているのは、修復不能な社会の分断と混乱である。

 行きすぎは、必ず悪しき結果をもたらすことは、日本人の気質などで何度も取り上げてきた。その事を、正しく認識すべき時代が到来したのだ。

平成28年11月21日(月)
秋山鷹志