On草子
一緒に死んでよ





 人生に疲れた人、死にたいと考えている人、とりあえず、これを読んでみてください。長編小説ですが 中身はラブコメディで軽いですから、すぐ読終わると思います。もう何年も前に、わずか2ヶ月たらずで書いた、古くさい物語です。でも、最終章まで進んでください。そこに、私のメッセージがあります。それを読まれても、まだ死にたいと思うのなら.....きっと、その考え方はどこかに消えていますよ。

  ラブコメディ 一緒に死んでよ

あらすじ

【キャッチコピー】
  相手かまわず、誰かといっしょに死のうとする女
          そんな女を好きになってしまった男の運命とは

 商社に勤める敬介は、ある日会社の屋上で心中をしようとしていた女、薫に出会う。  ひとめぼれだったのであろうか。その時も心中相手に逃げられた薫を、飲み会に誘ったのがすべての始まりであった。どういうわけか翌日から、薫は居候として敬介の家に住むことになってしまった。

 こうして始まった二人の生活だが、赤パン、花見、香水、エアコン、バースデーケーキ、回転寿司、プラモデルなど、数えあげればきりがないほど様々な事柄で、二人のにぎやかな日々が続いていく。素直で明るい、だが時に小悪魔のような薫の思いもかけない言動に、敬介は振り回されっぱなしだった。
 そんな中で、薫が時に見せる敬介ヘの優しさと真心は、彼の心をつかむのに充分であった。まるで漫才コンビのような二人だったが、それでも敬介はそんな薫をたまらなく好きになっていった。薫もまた。

 ただそんな楽しい生活の中でも、薫の死ぬ相手を探す旅は、なかなか終わりそうになかった。派遣社員、同じ会社の男性、町工場の社長、ホストクラブのホスト、死ぬ相手は誰でもよかった。しかし幸いな事に、いつも薫の試みは失敗に終わっていた。そのたびに落胆して帰ってくる薫と、内心ほっとして喜ぶ敬介。彼は食べるものをダシにして、薫をそれとなく慰めるのが常だった。彼女への不満は他に何もないのだが、この悪い癖のいっこうに収まりそうにないのが、唯一気がかりだった。

 この悪癖を直そうと決心した敬介は、ついに薫に心中話を持ちかける。そして二人は雪山へ向かった。むろん、婚約指輪も用意して、はじめから死ぬ気などない敬介の芝居だったのだが。そんな二人を待ち受けていた予想外の結末とは・・・。