霊の系統

魂の三層構造は

本質核……神霊の領域(永続)
思念層……感情・執着・祈り(変動)
人格層……記憶・性格(消散)

でした。魂が肉体を離れた霊の状態においては、最初に人格層が薄れ、次に思念層が整理され、最後に残るのが本質核=神霊です。

人間の霊以外でも、霊はいます。どのような系統があるのでしょうか。八百万の神々から、龍や天狗さらには、狸や狢、狐など実に様々なものがいるようですが。宗教・宗派によっても色々な考え方があります。そこで、ここでは霊を大きく七つの系統に整理してみました。

系統本質特徴
神霊本質核の光最も純粋、普遍と連続
祖霊成熟した個の光家系を見守る
守護霊祖霊の役割特化個人に寄り添う
浮遊霊思念層が未整理中陰界に留まる
残留思念思念の抜け殻場所に残る
因縁霊濁りの構造体他者に干渉
自然霊自然の思念体人間とは別系統

1. 神霊(しんれい)

・本質核(こんしつかく)そのものの光。最も純度が高い存在。
 ・神の分霊(わけみたま)
 ・個性を持ちながら普遍と連続
 ・形を持たず、濁りがない
 ・人間の“核”でもある

2. 祖霊(それい)

・死後、人格の影が薄れ、光が安定した成熟した魂。
 ・家系を見守る
 ・時間の流れに影響されない
 ・ほぼ濁りがない
 ・介入は最小限(見守り中心)
 ・日本の祖霊信仰の中心。

3. 守護霊(しゅごれい)

・祖霊の中でも“役割を持って関わる”存在。
 ・個人の人生に寄り添う
 ・思念層に軽く触れて導く
 ・直接介入はしないが、方向性を整える

4. 浮遊霊(ふゆうれい)

・思念層が整理されず、中陰界に留まっている魂。
 ・死後の混乱状態
 ・自分が死んだことを理解していない場合も
 ・感情の残滓(ざんし)が強い
 ・人に憑くというより“漂う”
 ・日本の民俗では「成仏していない霊」。

5. 残留思念(ざんりゅうしねん)

・魂本体ではなく、“思い”だけが独立したもの。
 ・強い恨み・執着・恐怖が分離して残る
 ・本体の魂とは別物
 ・いわば“思念の抜け殻”
 ・場所に残ることが多い(事故現場など)

思念がエネルギーとして一人歩きした状態ですね。

6. 因縁霊(いんねんれい)

・思念の濁りが構造化し、他者に影響を与える存在になったもの。
 ・恨み・嫉妬・執着・罪悪感など
 ・“濁りの波形”が他者に干渉する
 ・本体の魂が弱いと引き寄せられる
 ・地獄界に近い層

六種の因縁(恨・恐・執・罪・愛執・無明)に対応。

7. 自然霊(しぜんれい)

・人間とは別系統の“自然の思念体”。
 ・山・川・森・風・火などの精
 ・日本では「八百万の神」とよばれることも
 ・人間の魂とは構造が異なる
 ・善悪ではなく“自然の力”そのもの

世界では、ケルトの精霊、中国の山川の神、インドのデーヴァなどに相当。

このように霊の世界を分けて考えると、あんがいすっきりするかもしれません。ただこれ以外にも色々とでてきますので、あまり深く考える必要は無いかと思います。たとえば、次の図は、同じ七系統でも、少し違っています。


大きくは、動物霊と人工霊の系統が加わっています。

A. 動物霊

 ・動物に由来する霊的存在。
 ・人に寄り添うもの(守護的)もあれば、本能的に作用するものもある。
 ・象徴的・直感的な影響を与えやすい。

B. 人工霊

 ・人の強い思念・信仰・創造によって生まれる霊。
 ・人形・道具・場所・概念などに宿ることがあり、
 ・いわば「人間が作り出した霊的存在」

いずれにしても、単純な善悪などで分けることは難しいと言うことです。厳密に考えようとしないで、色々あるよな、という程度で見ていただければ良いかと思います。

これらは、あくまでも系統をいくつか分けてみたもので、後述する霊の種類とは異なるものですから、誤解しないでください。
注意:ここで述べられていることは、一つの考え方に過ぎません。特定の宗教・霊的世界観に基づくものでもありません。こんな風に考える事も出来ませんか、と言うことです。惑わされることなく、ご自身の考えを深めてください。その際に何らかの参考になればよいのです。