単細胞、いや単思考の人達

 騒がれた寒波だが、またまたトラブルが発生した。最近の日本人はとにかく懲りないな。過去に学ばない。
 自動車の立ち往生は、かなり運転手の甘い見通しもある。それ以上に甘かったのが、JR西日本。

 雪でポイントが故障し、乗客が10時間も閉じ込められた。この一連のすべてが、毎度、毎度のお粗末さ。雪を溶かす装置を動かすほどでは無いと甘く見積もって、結果二一ヶ所も凍結した。相変わらずの見通しの甘さ。こんなもの動かせばそれで澄むのではないのかな?無駄だっていいじゃないか。

 さらにひどいのが、JRや鉄道各社による乗客の閉じ込めである。長時間の閉じ込めで酸欠になり、緊急搬送者まで出た。いつもすぐに乗客を降ろそうとしない鉄道会社には、何の考えがあるのだろう?
 ここでも、すぐ動かせると甘く考えて下ろさないとして、30分もしたら、次の行動に移すのが常識だろうに、それがない。これは一体、なぜ毎回起きるのだろう?構造的にあるいはシステム的に、危機発生時の対応が間違っているが、全く改善されない。頭を下げれば済むとでも思っているのだろうか?もはや、アメリカのように乗客が損害賠償を請求すべきだ。さもないといつまで、この種の対応は改善されないだろう。

 危機対応での誤りのもう一つの大きな問題は、とにかく何かひとつの行動しか起こせないことである。シングルタスクなのだ。すぐにポイントを回復させられると思った、などというのは嘘だろう。二一ヶ所をどうしてすぐ直せると思うのか。そんなに一度に対応出来るだけの数の社員を抱えていないはず。仮にそれをやりながらだとして、なぜ乗客を降ろすことを並行でやらないのか?同時に二つの対応が出来ないなどと言うのは、小学生並みである。

 毎回同じ事が繰り返される日本社会。日本人ももう少し怒りを発信すべきである。さもないと、彼らは改善などしないだろう。

令和5年1月25日(水)

 

2023年01月25日|分類:社会, 自然