少し前に中国人が、登山禁止の富士山に登り、途中で救助要請をして助けられました。あきれたことに、この男、携帯を忘れてきたからと再度山に入り、またも救助されたのです。どうして、ここまでの身勝手を許すのか、良くわかりませんね。
今週も、北海道の羊蹄山(蝦夷富士)に軽装の外国人観光客2人が登り、動けなくなって、ヘリで救助されていました。男女ともイギリス人で、長袖ジャンパーとハーフパンツ、半袖シャツと長ズボン姿でした。寒さで動けなくなり、救助要請をしてきたのです。ここまでの身勝手な人間でも救わねばならないのだろうか、と考えさせられますね。
無謀な登山や天候無視の海洋レジャーで、救助される事になるのは、何も外国人だけはなく日本人にもたくさんいます。自然の恐ろしさは知っているはずの日本人でも、自然を甘く見る行動をする人は多いのです。ですが外国人の場合、それに加えて、日本という国を甘く見ている意識が有るように思えるのです。つまり、自分の国で同じ事をやっているのかということです。
意識の問題はきりがないのでわきにおき、提案をしたいと思います。自然災害における救助では、ルール破りや常識外れの行動に起因する遭難では、救助の費用を有料化すべきだと思います。一部では昔から言われてきましたが、ほとんど検討もされていません。そもそも災害救助に当たる地方自治体などが、あまり乗り気でない面があるのです。なにしろ、救助に要した費用がいくらかかったのか、それすら公表を渋るのですから。すべて地域の人などの税金でまかなわれるのですから、きちんと公表するのは国や自治体の義務だと思います。なぜかメディアも追求しませんね。
その理由のひとつが、観光産業への悪影響に過度な忖度をするからでしょう。あるいは、政治家を通した実際の圧力があるのかもしれません。ですが、もういい加減で考え方を変えるべき時でしょう。性善説が消えた日本人、はじめから持っていない外国人。ならそれに応じた対応を取るのが正しい道です。海外では、観光地でも制限が厳しかったり、罰金を課す所もあります。観光振興とこれは対立する問題ではないのです。偏りすぎる、複眼思考を持てないのは、日本人の悪しき気質です。
どうしても、救助費用の自己負担はダメだというのなら、少なくとも、ルール違反者には、罰金を課すべきでしょう。交通事故でも、過失度合いは考慮されるのですから、災害救助でもやれるでしょう。したり顔で、地震などの災害とどう区別するのだと言い出す人がでるかもしれません。言いたいですね。そんな区別もつかないバカは黙っていろと。
令和7年5月17日(土)