与那国空港 住民避難で使用想定の小型ジェット機 離着陸できず
日本の危機管理のいい加減さが目につきますね。危機管理というのは、まだ起きていないことを想像しての対策ですから、漏れなどがあるのは仕方が無いことかもしれません。ですが、事が起きる前にわかった問題点への対応が、おざなりのような気がします。
何の話かというと『台湾有事」に際しての対応策です。その中の一つとして、与那国島の住民を九州などに避難させるということが決まっています。その手段として、民間の小型ジェット機を使用することになっているのです。ところが与那国島の空港は、この民間の小型ジェット機が利用できない空港なのです。現在の与那国空港は、「国際民間航空条約」に基づく規定によって、小型ジェット機の離着陸ができないのです。以前はあった定期便が廃止されたため、必要な施設条件などが満たせなくなっていたのです。
問題はここからですね。
国民保護を所管する内閣官房は「課題については沖縄県から共有があり、認識している。どういった対策が考えられるかは、関係省庁とも協議して対処していきたい」だそうです。そう、何も代替案を用意できていないのです。この手の話は、良く聞くと思いませんか?目の前で事が起きないと何もやらない日本の政治の典型ですよね。
国民も悪いのです。そういうやり方にならされすぎてしまっているんです。これでは、本当に何かあった時に迅速な対応など、できるはずありませんよね。実際、過去の災害においても、必ず後から、想定外だったとか、対策が不備だったなどと言われる事が常です。
メディアも政府批判するところまでで、いつもおしまいです。この後どうなったのか、どうすることが出来そうなのか、それを掘り下げるのが取材ではないのでしょうか?
この問題。いったい、どうしたら根本的に解決できるのでしょうか。真のリスク管理が問われていると思いますが。
令和7年5月16日(金)