日本もかっては、安かろう悪かろうと言われた時代があり、中国も最近までそうでした。しかし、日本が一部の製造業でアメリカを抜いたように、今では中国がその道を歩んでいます。
しかも、それが最も安全保障に関わる重大な兵器であり、その事が世界に明らかになりました。インドとパキスタンのカシミールにおける最近の衝突での話です。
日本と違い多くの国は、組む相手が始終変わります。パキスタンもかってはアメリカ寄りでしたが、今では中国から大量の武器を購入するようになりました。インドもロシア以外に、多くの国から兵器を購入しています。
軍事衝突のなかでは、インドとパキスタンの空中戦もおこなわれました。この過程でパキスタンは中国から導入したJ-10C戦闘機が発射したミサイルで、インドのフランス製ラファール戦闘機を撃墜したとの事でした。それもかなり一方的に5機を撃墜したようです。中国のPL-15ミサイルとフランスのミーティアミサイルの対決でもあったわけですが、中国側が勝利したわけです。
当然中国製の兵器の価格は、フランス製の半分ですし、性能もフランスより落ちるのではと言われていました。ですが、実際に戦った結果が出てしまったわけで、世界の軍事関係者を驚かせることになったのです。戦闘機とミサイルだけではありませんね。空対空におけるレーダー網や情報網などをはじめ、原潜や空母でもアメリカに技術的に追いついています。そして、量産ではアメリカを上回っているのです。
また深海探査に関する技術でも、何もしないでいた日本は、遙かに追い抜かれてしまいました。これまでの有人深海探査機は6500メートルですが、長い間作らないでいたため、技術が失われてしまったのです。あきれた話です。中国は1万メートルを超える各種の探査機をすでに保有しています。
中国は、民生品でも、EVだけでなく、AIや自動運転技術などのソフト分野でも、先頭を走っています。もはや、中国は技術力でも高度な力を保持しているのです。この現実を素直に認めて、日本はそれにどう対処していくのか、真剣に考えなくてはなりません。トヨタですら、自動運転に関して中国企業の製品を使うことになりました。このまま行けば、早晩日本は中国の下請けにもなれない、終わった国になってしまいます。
30年以上の怠けて、何もしないでいたのですから、これからは少しハードと言われるような努力を日本もも行うべきなのです。
令和7年5月18日(日)