よいことだと思う。何かきっかけがないと日本の政治は動かない、新しい事に挑戦しないのだから。何かと言えば、日米関税交渉に絡んで、造船業の再生を国が支援するというニュースです。
動機は不純ですが、目をつぶりましょう。日本もアメリカどころではなく、様々な製造業が衰退して見る影もないのですから。造船もそのひとつです。この際、日本の製造業を幅広く見直して、最先端技術分野はもちろん、これまでの得意分野、これからの新規分野に広く支援体制を整えていくべきでしょう。ただその際に気をつけなくてはならないのが、国の補助と言えば、必ず特定勢力や企業と結んで政治家や官僚が暗躍し、結局無駄に金をばらまくことです。過去を反省して、まさに第三者などによる監視を強めるべきでしょう。
また、例えば造船復活にしても、既得権者の古い考え方を復活させるのではなく、全く新しい発想や仕組みで、世界に負けない製造業を作るべきなのです。機械化、IT化などにより、人件費を除いてはどこよりも安く出来る体制をつくり、高機能、適正価格の製品やサービスを産み出す努力が必要です。ですから、新しい発想の経営者が、既存の企業を買収しやすいような財政支援も必要です。
中国に追い抜かれてしまった深海探査に関する技術や、水中の通信、特殊船舶建造、海底遊覧船、無人艇、安い燃料費の漁船など、過去の造船業という狭い視野を離れて、広くみて欲しいですね。
ソフトとハードが融合した製造業がこれからは当たり前になるでしょう。いち早くそこにも切り込んで行かなくてはなりません。やるべきこと、やれることはいくらでもあるのです。後はやる気とまともなリーダーだけですね。皆さんの中からも、新しいリーダーが出てくる事を期待しています。
令和7年5月26日(月)