夏時間 やめるEU 始める日本? 馬鹿はやめろ
安倍総理が東京オリ・パラ協会の森会長の要請を受けて、夏時間の検討を指示した。馬鹿げた話である。そもそも夏時間などは、経済合理性ばかりを追求した欧米が作り出した物である。それも長い間実施してきた欧州で、効果もさほど無く、むしろ人的な被害の方が大きいことがわかってきた。そこでEUでは夏時間の廃止が、提案されている。すぐにでも廃止されることになろう。そんな世界の大勢に背を向けて、いまごろ夏時間の導入など、あまりにも馬鹿げている。
そもそもオリンピックが異常な暑さの時期に開催されるから、そのような対策を考えねば成らなくなるのだ。では、なぜ昔の東京オリンキックのように10月に開催しないのか。いや出来ないのか。これまた、金の問題に過ぎない。オリンピック委員会などと云うといかにもアマチュア精神尊重の金にきれいな組織をイメージする愚かで無知なのは日本人くらいである。すべては、金で決まっているのだ。10月は、オリンピック最大のスポンサーであるアメリカのテレビ局が、他に人気のあるスポーツ放映があるので、その時期を避けて逆に何もないこの時期に放映してCM代を稼ぎたいのである。それにIOCが、完全に乗っかっているに過ぎないのだ。いまの世界できれい事のスポーツなどあり得ないのだ。オリンピックは、サッカーと競合して、より多くスポンサーから金を集めるか、そのことしか頭にはない。だから、IOCは開催条件のひとつに8月開催を入れたのである。人の良い日本人は、それをそのまま受け入れただけである。
もういいかげんで、このお人好しという無知から抜け出すべきである。外交でも、経済戦争でも、最後に負けるのは、この無知さ加減ゆえなのである。
いまやるべきことは、夏時間ではなく、競技時間の適切な配分、特に開始時間であろう。だがこれもまた、スポンサーの圧力で、常に欧米の都合の良い時間にさせられるのだ。こんなオリンピック、いつまでやる価値があるのだろうか?
平成30年(2018)9月01日(土)