川崎(登戸)の無差別殺傷事件で今更の思い

川崎市登戸駅の近くで起きた51歳の男による、無差別殺傷事件。2名が亡くなられ、17名が負傷した。そのほとんどがスクールバスを待っていた小学校の女子生徒である。
繰り返される弱者を標的とした卑劣な犯罪に、言いたいことは山のようにある。難しい問題や課題も多い。だが、ここではたった一つだけ取り上げておきたい。

相変わらず、テレビと新聞などのマスコミによる異常な取材合戦がみられた。NHKなど番組を変更して、朝から現場の実況中継を垂れ流し続けた。いまのメデイア特にオールドメディアと呼ばれる世界に生きる人達の異常さには、ただただ開いた口がふさがらない。

不幸な事件を嬉々として取り上げる、その異常な精神を彼らはもはや自覚することすら出来なくなっているのだろう。マスゴミ村というくくりへの病的撞着の典型と言えよう。

そんな中、むしろネット上に集う常識人の発言に、ほんの少し心が救われた。具体的には、朝日新聞霞クラブのツイートに対して寄せられた多くの批判的コメントである。

ここでは、マスコミによる異常な取材や扱い方に対するさまざまな疑問、批判、要望が寄せられていた。オールドメディアがひたすら批判する(特にNHKは「ネットを嘘の塊」というイメージ作りに奔走しているように見える)ネットでの意見が、かくもまともなことに、彼らマスゴミ村の住民はどう思っているのであろうか。たぶん、何も感じてはいないのだろう。それがくくりへの病的な撞着の特徴なのだから。

確かにネット上には、ゴミのような意見や嘘が溢れかえっている。だが、同時にまともな人々の常識的な意見も伝えてくれるようになってきた。

マスゴミ村住民が、この常識人のまともさに眼をつぶるなら、村というくくりの崩壊ももうすぐであろう。

令和元年5月29日(水)

2019年05月29日