北朝鮮を放置すると必ず世界は後悔することに
結局現在の世界は、力を持ったものが勝つ事を北朝鮮は世界に示している。実際、彼らの主張のように、核兵器を持った国で攻撃された国はまだ無いし、その後も制裁などを受けてもいない。その意味では、北朝鮮が核を持つ前にどうにかすべきだったのに、アメリカをはじめとする国々はさして興味も示さなかった。日本は、自らを縛るような愚かな国民や為政者達の存在も有って、何ら手を打つことは出来なかった。
しかしこのまま北朝鮮の核保有をなし崩しに認めることになれば、近い将来、世界はその選択が誤りだと後悔するときが来るだろうと私には思えて仕方が無いのだが。
つまりミサイルと核を手にした北朝鮮は、そのあとで、当然それをてこにして自らの主張を通そうとするだけでは無く、それらを世界にばらまく気がして成らないのだ。単に技術を売るだけでは無く、テロリストなどの組織に核を売ることも十分に考えられる。むろん、今の世界では核を買ってもそれを扱えるようなテロリストはまだいないのかもしれない。しかしさらに技術が進んで、ちょっとした組織でも核兵器を扱えるような時代は、そこまで来ているような気がする。なぜなら、オーム真理教は一介の宗教組織で、あれだけの化学兵器を使って無差別テロを実行できたのである。それも今から20年以上も前にである。
核兵器はさすがにそう簡単に売ることも無いだろうが、VXガスなどの化学兵器は簡単に売るような気がして成らないのである。そう感じるのは、今の北朝鮮の金正恩委員長は、世界が自分を相手にせず敵対してきたと考える時、世界中の既存勢力、国家が敵に見えるはずである。そういう人物は、自分が復讐を出来る力を持ったと考えるなら、それを実際に実行に移す可能性があるのだ。彼を理解するには、国益より気質なのだ。
こんな考え方が、荒唐無稽でばかばかしいと笑われる事は一向にかまわない。むしろ、そうなって欲しいと思う。だが、昔からなぜか悪い予想が当たる人生だった。この会社はだめになると感じる時、実際にそうなったことは1度や2度では無い。いくつの企業の消滅を見てきたことか。今回は、笑われるほどに外れて欲しいと心から願うのだが。
平成29年5月24日(水)