安倍政権への飽き? 総理への提言

 今回の衆議院選挙の自民党大勝に対して、腹の虫が治まらない左翼系メディアが持ち出してきたのが、自民党支持は安倍支持では無いという論理(屁理屈)である。およそ信頼など置けないアンケート結果を持ち出して、自民党の支持は高くても安倍政権の支持は高くないというのである。この論理自体、すでに自己矛盾をおこしているのだが、それはさておき、日本人は新しいものが好きなのは確かである。

 家も中古より新築を好むし、新しい流行があればすぐにそれに飛びつく。なんでも真新しいものを清純なものに感じる感性は確かにある。したがって、これまで1年ごとにころころと変わる総理大臣にあきれかえりながらも、長期政権になってきた安倍政治に、安心感や継続を求める気持ちの一方で、何か新しいことが無いかなと感じているのも事実であろう。


 では、長期政権を維持して安全保障や外交などを継続的かつ強力に進めながら、飽きっぽい国民を納得させるにはどうしたらよいのであろうか。方法は二つある。ひとつは人事で、もう一つが政策である。

 総理大臣が替わらなくても、周囲に個性の強い人材を登用することで新鮮さは出せる。。ここで間違えてはいけないのが、自分の政策とは違う人間や、能力が無くて口先だけの人間を採用してはならないということである。そんなことは、決して目新しいことには映らないし、混乱を呼ぶだけである。
 今の自民党で言えば、小泉進次郎を政府報道官にして、管官房長官の説明をやめさせることである。重要な要の官房長官が、報道官を務めるなど日本くらいである。その実利と共に、日々若い報道官が話をすることで、国民の受け取り方も変わってくる。実際この程度しか、人材による方法が見当たらないのが、何ともさみしい。自民党いや政界の人材不足である。余談だが、ちなみにここで名前を挙げたのだが、実は私は小泉を信用していない。


 もう一つはこれまで無かった政策を実行することである。現在の政治は、官僚を中心とした既得権勢力との戦いの側面が大きい。しかしながら、反対なしに真の改革を強い指導力で実行することは、独裁制ならいざ知らず、民主主義体制では困難である。では、どうするのか。改革は規制緩和ばかりでは無い。逆に規制が新たなる経済成長を生み出したりする。環境重視の規制が、自動車などさまざまな分野で技術や産業を発展させたのである。
 食品ロス削減、CO2削減、プラスチック使用削減、電気等エネルギー使用の削減など、多くの規制というか目標設定が出来るであろう。これを毎月のように発表していれば、それだけでも、政治や社会が動いているという感覚を持つことが出来る。

 他にも、既存の産業を直接ゆるがすのではなく、新たな産業が生まれるような政策であれば、反対もすくないだろう。とにかく奇抜な政策を次々繰り出すことである。そうするうちに、目新しさと共に、本当に根底から改革する政策も、持ち出してくることが出来るようになる。

 政治とは、人の心を動かすことである。安倍総理には、是非これを採用して欲しいと思う。

平成29年10月28日(土)

2017年10月28日