「ネットは悪、嘘」とすり込むNHKを憂う

 NHKの偏向報道ぶりは、もはやネット民においては当たり前の事になってしまいました。それでも、彼らの特定勢力に偏った印象操作や刷り込みは、さらに巧妙になって続いています。どうして内部から、批判や改めようという人が出てこないのでしょうか?彼らの権力欲と自己防衛の強さを、改めて実感させられます。

 そのNHKが、最近とみに力を入れ始めた印象操作いやもっと露骨な洗脳があります。それが、ネットは嘘つき、ネットは悪だという刷り込みです。フェークニュースという問題の本質をすり替えて、ネットメディアへの反撃を開始しているようです。フェークニュースを取り扱うなら、メディアの媒体などは関係なく、あらゆる媒体を取り上げなくてはなりません。それが正しい在り方のはずです。しかし、NHKはそれを歪めて利用しているのです。

 フェークニュースなるドラマをわざわざつくって放映したりしていますが、それだけではありません。朝のおはよう日本などでは、もっと露骨に視聴者をミスリードする発言を平然と流しています。10月27日には、なんと10分もこれを放送しました。内容は、こんな感じです。

 まず、アメリカではフェークニュースが問題になっているとして、その例に出したのが二つともトランプ陣営批判なのは、ご愛敬でしょう。問題はそこからでした。はっきりと発言したのです。「新聞やジャーナリストが、ネット上に広がるフェークニュースを撲滅するために立ち上がったのです」と。嘘は全てネットであり、新聞やテレビは全て正しいと宣言するのですから、その異常さは恐ろしくなります。

 そのフェークニュースをチェックするために立ち上がったジャーナリストの例として取り上げたのが、なんと沖縄タイムスに作られたネット監視チームです。ネット上のフェークニュースを探しだして、それを新聞紙上で公表するというものです。
 さらに、その具体例に上げたのが、沖縄知事選での反玉城陣営の嘘とされるものでした。両候補の公約の文字数が玉城候補の方が少ないと書いたネットがあるが、これは明らかなうそである、と新聞に書いたのをそのまま放送しているのです。その上で、さらに「公約内容についての正しさは問わない」と、わざわざ専門家に言わせてもいるのです。

 28日には、世界情勢の解説の中で、ある評論家(実名を書きたいくらいである)をしてこう発言させました。これまた信じられない発言なのですが。
 「主要メディアの言うことを聞かずに、ネットやSNSなどの偏った意見を聞いてしまうようになっているから(過激な思想がはびこる)」
 よく、NHKはこれをチェックもせずに流した物です。明らかに確信犯でしょう。いやNHKが言わせたのかも知れません。主要メディアが、新聞やテレビの既存メディアであることはいうまでもないでしょう。

 NHKを初めとするテレビと新聞などのいわゆるオールドメディアは、これまでネットメディアを馬鹿にしてきましたが、ここ数年、明らかに新しい言論空間がネットに生まれてきました。この現状に、危機感を抱いているのでしょう。これまでは、無視したりネット上で反撃してきましたが、効果はあまりありませんでした。そこで、ついにネットメディアそのものを嘘の塊、デマで悪、という洗脳を自分たちのメディアを使って開始したようです。


 NHKだけでなく、いわゆる極端にリベラル化した欧米の既存メディアは、その存在価値自身が問われるようになりました。そこで、なおさら内部の人間は攻撃的かつ先鋭化してしまいした。大きく言えば、人類とマスメディアの関係が、新しい時代にすでに入ったのでしょう。しかし、そこにはまだ混沌とした闇だけが広がっているのです。

平成30年10月28日(日)

2018年10月28日