山口2歳児救助で:なぜ78歳の救助者は警察を拒否したのか
山口で2歳になる男児が行方不明となっていたが、3日後に無事発見されて救助されたのは、久々に明るいニュースだった。それも発見者が78歳の捜索ボランティアだったので、TVのワイドショーが飛びついた。連日、現場にのりこんで大騒ぎ。もう少し、人の迷惑を考えられないのだろうか?もはやいまのTVメディアに、まともなことを望むのが間違いなのだろうが。
ここでの話は別にある。それは発見者が「たとえ大臣が来ても渡さないし、罰を受けても警察には発見した子供を渡さない」と発言したという事についてである。タブロイド紙の一部で報じられたようであるが、これをまともに取り上げたところはあまりなさそうである。むろんNHKのニュースでは一切無視のようだし。
この子供を発見した人が、どうして警察に子供を渡さず、母親へ直接手渡すと言い張ったのかと言えば、決して自分を売り込む為では無かった。発見する日の朝、母親から話を聞いた上で、見つけたら必ず直接連れてきますと約束しただけでも無かった。
彼によれば、以前の子供行方不明事件において、発見された子供を母親がだかせて欲しいと懇願しているにもかかわらず、警察は子供を母親に抱かせずにパトカーで連れ去った。その後を母親が泣きながら追いかけていたという。そういう場面に遭遇していたからだという。警察は狂っているのか?
警察のマニュアルでは、発見した子供はまず第一に病院に連れて行くそうである。警官達は、官僚の見本足るべく、一切の感情を亡くして任務に忠実たるべく、マニュアル通りにしただけなのである。
不条理と言うよりも、狂っているとしか言いようのないこういう出来事は、まさに集団農耕型社会のなせる業であろう。 さらに警察との関係を考慮して、こういうことには触れないのが、オールドメディアなのだ。
決められたことしかできない、柔軟に、臨機応変に対応できない社会では、全体主義や独裁国家とさして変わらないだろう。これが、集団農耕型が牛耳る社会の恐ろしさなのだが。
あなたは、この話を知っていましたか?
平成30年(2018)8月17日(金)