「破壊と創造」その後

 オン草紙の『烈風飛激』に書いた「破壊と創造」。アクセスでは常にトップクラスなのだが、先ほど内容を読み返してみて、自分でもびっくりした。相当に古いコラムなのだが、東日本大震災などを踏まえて、2012年に修正を加えた。それからでもすでに4年。内容は陳腐化するどころか、ますます、現状を良く映している。それはつまり、この国は、残念ながら改革が全く進んでいないことを意味しているのだ。

 この内容を手直しする必要が無いところに、戦後とりわけバブル崩壊以後の日本と日本人の劣化が現れている。大震災以降、日本人とくに若い人達の意識が、変わり始めたように思うのだが、実社会を牛耳っている40代以上は、まるで変わっていない。特に政治と経済の分野がひどい。

 このままでは、本当に、自滅しかねない。世界の情勢や環境が大きく変化しており、これから世界がどこへ向かうのか不透明な時代に入っているにもかかわらず、全く何も変わらないとは。絶望的な状況と言えよう。

平成28年9月19日(月)

2016年09月19日