歪んだ人達の実例

 「歪んだ人達」の題名で、電子書籍を出版しています。内容は農耕型気質の人間が社会の実権を握ることで、日本社会は劣化して衰退していくことを述べた本です。「困った人、歪んだ人、腐った人」の中から遠慮して真ん中を本題に採用しましたが、本当は「腐った人達」としたかったのが本音です。それほど強い嫌悪感を持って書いたのですが、その典型的な実例がまたも出てしまいました。

 個人攻撃が目的ではないのは本と同じなのです。それでも肩書きだけでわかってしまうでしょうが、あえて記すことにします。それほど公の人間だからです。


 日本経済団体連合会(経団連)会長が、先月の定例記者会見で発言した内容です。

 何を言ったかというと、「わが国の所得水準がOECD加盟国の中で下位にあることは大きな問題であり、この認識を共有すべきである」と。これ経団連のホームページにある記者会見要旨からとりました。

 『は? それをやったのはおまえさんたち経営者だろうが、ふざけるな!』と言いたくなります。彼らは全く自分たちの責任などつゆほども感じていないのでしょうね。この傲慢さと無知さ、まさに腐った人達でしょう。しかも、自分たちのホームページに堂々と載せているのですから、経団連の関係者たちは、自分たちが何をやってきたのか、この国の経済をここまで劣化させた責任が自分たちにあるということを、まるで自覚していないのでしょう。

 劣化の平成時代を作ってきた多くの日本社会の権力者たちは、このように歪んでいるのです。この自覚のなさこそ、崖に向かって落ちるまで走り続けたり、ゆでガエルになっているのにぬるま湯で気持ちよいと思っていることにつながります。こうして、国を滅ぼすことに加担しているわけです。


 これ以上繰り返す気にもなりません。
 本気でこの腐った人達を排除する真の政治家が出てこなければ、「劣化の平成」はそのまま「最悪の令和」へとつながっていくことでしょう。

令和3年2月5日(金)

 

2021年02月05日|分類:政治, 経済