歪んだ人達の実例③

 またまた官僚の実例ですが、正直同じことを書くのも疲れました。前回の官僚は、お得意の隠蔽でしたが、今回は、無責任/縄張り争い(縦割り)/焼け太りの例です。

 コロナ禍では、様々なシステム開発がなされています。それも例によって省庁さらには組織ごとにバラバラに。で、感染者追跡システムCOCOAは、スマホのアンドロイド端末では4ヶ月以上も全く機能していなかったことが判明しました。さすがに総理大臣が、お粗末だと謝罪せざるを得なくなりました。リリース直後から様々な問題がネットなどでも指摘されていたというのに、相変わらず官僚のお上意識は、下々の国民の言うことなど聞く耳持たないのでしょう。

 それにしても、開発業者のテストもお粗末ならば、発注した官僚の確認もひどすぎます。ようするに何もしていなかったということなのでしょう。厚労省の役人には人命を預かっているという意識は全くないのでしょうか?COCOA以外のもっと大がかりな感染者の集計システムHERーSYSも、問題だらけで使われていません。この無責任さはどこから来るのでしょう。

 またコロナ対策での支援金支給でも、これから始まるワクチン接種でも、各官庁が各々に勝手なシステムを作っています。ワクチンでもデジタル庁と厚労省でシステムをつくるようです。これを政治が全く制御出来ないのはなぜなのですか?菅さんは官房長官時代には、官僚の人事権を押さえて言うことを聞かせていたはずではないのですか?河野ワクチン大臣も同じですね。

 そしてトラブルばかりでまともに動かないにもかかわらず、次々と新しいシステムの開発予算を獲得して、各官庁は焼け太りでウハウハです。しかも、ここでは官僚同士はお互いに黙って結託します。まさに官僚というくくりで固まるのです。

 結局、もはや官僚は無能なだけではなく、国や国民のことなど全く眼中にないことがわかります。こうして戦前同様に、国策をもてあそぶ官僚群が国を滅ぼすのです。


 蛇足ですが、官僚は異常な忙しさだから仕方がないのだとよく言われます。それを嘘だとはいいませんが、そこも含めての批判です。なぜなら政治家を好き勝手に使えるぐらいの力があるなら、人を雇うなりシステム化することなどたやすいはずですが。違いますか?やらない理由があるのでしょう。


 今回も最後にPRを入れておこう。電子書籍「歪んだ人達」。

令和3年2月6日(土)

 

2021年02月06日|分類:政治, 社会