みずほ銀行は嘘つきそれとも大馬鹿?

 みずほ銀行との付き合いは長い。就職したとき作成した口座が、富士銀行だった。その時からだから長いわけだが、何度も合併しながら、融合できない企業の典型であった。何しろ元の銀行出身者が交代でトップ(頭取)に着くことを長い間やっていたのだから、くさりかたも半端ではない。

 大規模障害を起こして官庁から怒られるほど、お粗末なシステムでもあった。3行の基幹システムの統合にとんでもない時間とお金をかけて、ようやく無事完了したと胸を張ったのは、つい最近のことである。それが、またもや半分のATMが動かなくなる障害を起こしてしまった。あきれるしかない。


 しかしあきれたのは他にある。昨日の障害の原因を、頭取が今日の会見でデータ量のせいにしたことである。定期口座の更新とその他合わせて75万件のデータで、それが想定よりも多く障害を引き起こしたというのだ。

 嘘つき、としかいいようがない。長年SEやプログラマーとしてIT業界に生きてきた人間として、そう断言するしかない。そもそも銀行が、たかが100万件もないデータの処理で動かなくなるとか、障害が出るなど考えられないことである。100歩いや千歩譲ろう。

 本当にデータ量がトラブルの引き金になっていたとしたら、このシステムは基本設計が全く出来ていないし、エラー処理もまともに備わっていないことになる。これまた大馬鹿野郎である。

 社内の派閥や身内のことばかり考えていて、本当のお客様のことなど考えていないことがよくわかる。どこのメーカが請け負ったか知らないが、開発した会社もいい迷惑だろうなと思ってしまう。


 みずほに限らず、日本の銀行はこの30年間、新しい時代への備えも挑戦も、何もしてこなかった。ひたすら自己保身と現状維持に邁進してきたのである。そのツケは、やがて業界全体に戻るときが来るのだろうな。気がついたら、日本の銀行など無くなっていたりして。いやだ、いやだ!


令和3年3月1日(月)

 

 追記:

  昨日もまたATM障害。どうなっているんだこの銀行は。おまけに嘘つきだったことがばれた。というのも、今頃になって、ATMの大規模障害が実は、デジタル通帳への移行作業によって引き起こされたと発表したのである。冬眠口座を無通帳のデジタル通帳に自動で移管するという、いわば新しい銀行への変化を象徴する作業で大規模なシステム障害を起こしていたのである。結果、この自動的な移行を延期するとも発表。この銀行の機械化のお粗末さは、日本企業の中でもちょっと群を抜いているように思える。

 

 なんにせよ、相変わらず日本企業の隠蔽体質は、ひどくなるばかりだと言うことがよくわかる。ふー。もはやため息しか出ない。

 

令和3年3月4日(木)

 

 

2021年03月01日|分類:社会, 経済