弾薬のない日本はどうするのか
ウクライナへの侵略は、普段一般の国民が知ることもないような情報まで、色々と教えてくれることになりました。普段何気なく言われていることの深刻さも、脳天気日本人の頭をコツンとしたようです。
国防の課題が山積していることも、明らかになってきましたが、自衛隊の弾薬不足つまり継戦能力の問題もそのひとつでしょう。
ウクライナが東部戦線では、かなり苦戦していることが伝えられていますが、西側の武器供与がこのところスムーズではないようです。とくに砲弾不足が鮮明で、これが苦戦の主因だとアメリカは伝えています。
技術の発達により、様々な火器が恐ろしい早さでの連射、速射が可能になっています。その為に使用する砲弾の数も半端ではないのです。例えばアメリカが供与した榴弾砲の弾丸22万発は、ロシア軍の4日分の砲弾数だとか。
ロシア側の榴弾砲が一門あたり一日14~24発発射し、ウクライナ側は7~21発を発射している。これは第二次世界大戦末期の米軍の一日の補給定数20~35発に近いとのこと。
いずれにせよとんでもない量です。自衛隊にこのような弾薬の蓄えがあるとは到底思えません。実際問題として、どうする気なのでしょうか?政治家の無責任さにあきれますね。
さらに問題は、仮に直ちに砲弾などの製造を行うとして、それが可能なのか、どこまで緊急増産できるのか、という深刻な問題です。そこには、原材料の入手問題、工場の人員、さらには運搬の問題もあるわけです。
ひとつでもいいですから、国会でまともに議論を行って欲しいですね。「タマのないのがタマにキズ」などと言っていられるのんきな時期はとうに終わっているのですから。
令和4年6月15日(水)