「副業」は時代遅れの言葉

 最近、副業についての話題が増えてきたように思います。ですが、この副業なる言葉、いわゆる新しい働き方の概念と照らし合わせると、しっくに来ないことがわかります。

 『副』なのですから、当然『主』がある前提になります。ですが、働き方が本当に多様化したとき、どれが主でどれが副日などあるのでしょうか?例えば、週3日ずつ二つの仕事をやっていたら、個人事業主の仕事をしながら、他にパートやバイトの仕事さらに任意のプロジェクトの請負をやっていたら。逆に言えば、副業などと言う言葉が、違和感なく使われている内は、真に自由な働き方が社会にないということになります。

 ましてや、たまたまそのシーンだけ見た番組の事ですが、とんでもないものを見ました。それは自衛隊の予備役を取り上げていた番組のようですが、その一人が、会社をやめたというのです。予備役は何日かの訓練をうけるようですが、その時には一応日当がでるそうです。ところが、金をもらうのは『副業』であり、会社では副業禁止だそうです。仕方なく、会社の方をやめたそうです。この女性の国防意識には頭がさがりますが、信じがたいのがこの企業です。公の仕事をする人に便宜を図るどころか、就業規則違反とは。詳しい事情はわかりませんが、話だけ聞けば、あきれますね。

 この副業禁止の就業規則を一律で禁止しないかぎり、社会は変わらないでしょう。むろん、競合他社問題や情報漏洩などセキュリテイ問題はありますが、自社の仕事がおろそかになるなどという馬鹿げた理屈を認めてはなりません。副業は銃ただし、制限をこれこれと言うのが、正しいあり方です。今の仕事に支障がでるなら、それはその社員の成果などを正しく評価すれば済むはずで、禁止の理由にはなり得ません。

 こういうやらなくてはならない決め毎を国も政治家も知らん顔。これでは、経営者や財界の都合の良い話になるだけです。そして、大手メディアもその仲間だからでしょうか、こういう問題を真剣に取り上げていません。

 言葉だけ着飾った政策がもたらした歪みやひずみ、もういい加減で改めないと、すでに限度を超えています。

令和4年11月22日(火)

2022年11月22日|分類:社会, 経済