今年(2022年)も終わり
令和四年(2022年)ももう終わる。それにしても、大変な一年だった。コロナウイルス(COVID19)騒ぎは三年目になると言うのに一向に収まらない上に、2月にはロシアのウクライナへの軍事侵略という世界中が驚愕する事が起きた。しかもこの戦争、1年近く経ってもおさまらないどころか、来年以降も続くのが確実とみられている。
さらには、安倍元総理がテロによって、白昼選挙応援演説中に射殺されるという大事件までおきた。奇怪なのは、警察の不手際を隠蔽するためなのか、この事件の背景についてメディアが深く取り上げようともしなかったことである。犯人の旧統一教会への恨みという言葉をそのまま信じて、暗殺そのものを取り上げないで終わらせた。無論、旧統一教会と自民党を中心とした政治家との歪んだ関係、オーム真理教と同じようなカルト集団とも呼べる宗教団体の問題も非常に重要である。だが、ここでも、個人の信者の多額の寄付ばかり取り上げられ、その金が韓国にとてつもない金額で流れていた問題は、あまり触れられていない。
つまり30年間の経済政策の不備同様、メディアや社会そのものの劣化が、より表面化した一年だったとも言える。
他にも世界や日本の十大ニュースには、事欠かない一年であった。北京五輪で多くのメダルを獲得したし、将棋では藤井聡太五冠が誕生するなど、明るい話題もあったのだが、簡単に忘れ去られてしまったようだ。それだけ暗い話題が長く大きかったと言うことだろう。また、芸能人や著名人の多くが鬼籍に入られた。その数も近年見ないほどである。
アメリカの中国封じ込め政策が進展した年でもあったが、ウクライナ戦争によって生じた、世界の分断、分裂は来年以降さらに大きく激しいものになると予想されている。行き過ぎた円安もひとまず落ち着いたように見えるが、予断を許さない状況に変わりは無い。
暗い話題ばかりでなく、明るい話題に満ちた新しい年が明けることを、祈念してやまない。
良いお年をお迎えください。
令和4年12月30日(金)