おやつの希望投票


 好きな給食のランキングがあり、そこで凍ったミカンが5位になりました。おやつ(デザート)系でのランキング入りは、これだけだそうです。子供の好みも、おもしろいですね。ちなみに、1位カレー、2位揚げパンと不動のランクでした。


 さて、食育の一環として、月に一度くらいおやつを出すことにしました。そのおやつそのものの話ではなく、子供達に食べたいおやつの希望を投票してもらう話です。

 年に一度くらいは、子供のおやつの希望を聞きましょう。希望をきいて、それに投票をしてもらいます。そのクラスにおけるおやつの希望ランキングを作るわけです。

 この投票行動そのものが、教育になります。いいか悪いかは別として、日本は民主主義の国、つまり社会は多数意見によって動かされる仕組みです。そんな難しいことは言葉で教えなくても、自分の意見と他の人の意見は必ずしも同じではないことを知る、物事が多数決で決まることがあることを知る、自分の思い通りにすべ畜訳ではないことを知るなどの、教育効果が考えられます。
 さらに投票という行動の日常化で、選挙の投票率も上がるはずです。

 中学生になれば、さらに学びが増えます。つまり、お菓子の短歌は100円以内なのだと言うことを教えましょう。そうすると、制限の中での選択という考え方が、自然と理解できます。

 クラスでのランキングを学年にまとめます。このやり方は色々考えられますので、各学校に任せましょう。ただ、その経過を子供達にきちんと説明理解させることは重要です。間違っても、いつの間にか決まっていたというのはだめです。かりに、教師がきめたとしても、その経緯は説明すべきです。

 学校全体のランキングも同じですね。さて、ここからが意外に難しいのです。おやつも原則全国一律ですから、各学校からの希望はあくまでも参考です。それでも、ランキング上位から選べれば良いのですが、費用や為の問題で困難な場合もあるはずです。なにを選んだとしても、そのことを子供達にきちんと報告しましょう。納得すれば、希望が通らなくても、それで済むことです。


 この学校(または学年)でのランキングは、各家庭に知らせましょう。親は、自分の子供が何を投票したのか聞いて、ランキングとの関係など子供と話をしましょう。また、子供が希望したおやつを聞いておくことで、何かの機会に、そのおやつを買ってあげましょう。おやつよりも、子供は親がそれを覚えていてくれたことを喜ぶはずです。親子の絆とは意外なところでも強まるのです。


 一人一台のタブレットが生徒に配られました。したがって、学年や全校のランキングは、これを使ってやることも出来ます。こういう何かの希望の投票ソフトは、全国共通ソフトとして、国が用意すべきでしょう。このように、学校のIT、デジタル化とは、ハードよりもソフトが重要なのです。話が、脇にそれました。

令和3年5月22日(土)

 

2021年05月22日|烈風飛檄のカテゴリー:edu