子供オリンピックを開催しよう
本来の崇高な理念やアスリート支援などどこかに飛んでしまった、金まみれと一部勢力が支配するオリンピックなど、もう無視しても良いのではないだろうか。TOKYO2020で様々な問題が明るみに出ることで、今の五輪そのものがいかに薄汚れたものか、その本質まで明らかになったのは、長い眼で見れば良かったのだろう。この意味においては、十分に開催の意義は果たせたとも言える。
このような五輪を一度離れて、もっと明るく、気軽にそして楽しくスポーツを楽しむ場を、日本が提供することは出来ないだろうか。
日本で言う中学、高校生だけを対象としたいわば子供スポーツ大会(子供五輪)である。13才から18才までの子供が集まって競技を行う大会だが、今の五輪とは大きく異なるものにする。
1.開催費用は、参加国の政府と善意の寄付のみでまかなう。企業などのスポンサーは、作らない。企業が、自社製品を寄付することでの宣伝までは止めないが、露骨すぎるものは禁止する。
2.原則として子供達が個人で参加する競技を主とする。つまり、国別対抗という考え方をやめる。あらかじめ各国内で予選を行って、参加者を絞るのはやむを得ないだろう。
3.メダルも金、銀、銅などとせず、参加賞の記念品を基本にする。そのうえで、成績優秀な子供には、優秀参加賞を与えて、たたえてあげる。参加する事に異議がある、本来の五輪精神に戻る。
したがって、成績優秀メダルの授与式は、子供達自身に自国の国旗を掲揚させる形とする。国を前面に出さないが、国の代表だという誇りを子供が持てるような工夫は必要であろう。
4.まずは、春先か秋口の季候の良いときに、アジア地域のみの参加で日本で行う。欧米による価値観の押しつけを排除すると共に、国威発揚にしか利用しない国も参加を断る。反日国の扱いは要検討だが、政治的な活動を行った時点で、参加を取り消す強い意志をしめす事は重要。
5.国立競技場のような立派な施設を日本が提供することで、子供達も夢を持てる。
6.子供達の国際交流の場となるように工夫する。
7.競技種目は10種程度にしぼり、できるだけ多くの国で行われている競技を選ぶ。仮に2年おきに開催するなら、競技種目は2年前にくじ引きで決める形でも良い。勝つことを目的とした競技大会は別にやれば良いので、種目でもめる事のないようにする。
8.大規模、華やか、金が儲かる、こういう五輪からはほど遠い、暖かで、なごやかな場の提供を心がける。
こういうことこそ、文化を大切にし、友情を育み、和を尊ぶ精神の日本が行う国際貢献なのではないだろうか。
東南アジア各国から二十名程度しか集まらなくても良いではないか。小さな和こそ、すべての基本になる。
今年の五輪騒ぎを脱したら、実現に向けて動き出してくれないだろうか。なお、パラリンピックは、参加する子供の健康など課題が多いので、とりあえず別にしたが、これも出来ればすばらしい。
傷だらけの東京2020五輪の開会式の日に当たり、ふと考えた。
令和3年7月23日(金)