祝日を本来のあり方へ
祝日は本来は、それぞれの記念日などが持つ意味を認識するために設けられた日です。しかし実際は会社の休みを目的とするものになってしまっています。その最たるものが、祝日が日曜と重なったときに、休みをずらす取り決めです。おそらくは、一部の業界などの要望もあって、取り入れたのでしょうが、とんでもない間違いです。
単に、休日の意義が見失われると言うことだけではありません。このような目先の利益にばかり気を取られて、本質的な政策が行なわれない日本社会の問題が、ここには隠れているのです。観光業などにとっては、休みが連続すればそれだけお客さんが増えると考えますし、労働者も休みが多くなることで喜びます。ですが、これらはみな本末転倒な考え方です。
本来労働者には有給など休みを自由に取る権利があるにもかかわらず、それを行使出来ない社会が日本社会です。これで労働環境の改善だの、働き方改革などとは笑わせる話だと思いませんか。
観光業界なども同じです。お客さんが平日は少なく、休日に集中してしまう現状が歪んでいて、本来は、平日に分散して波が無くお客さんが来るのが望ましいはずです。
こういう本来の姿になる為の政策がおこなわれず、反対の目先利益追求ばかりが行われています。祝日は、そのそれぞれの日が持つ意味を考えてみる機会とするように仕向けるべきなのです。むろん、じっくり考えるのに、温泉につかっても、自然と戯れても、やり方は自由です。それぞれの本当の目的をきちんと守る事をあらゆるところでやることが、社会全体を正しくしていくことにつながるのです。
また、祝日の日の本来の意味にあわせた催し物などがもっと盛大に行われれば、経済の活性化にもつながるはずです。国旗を掲げれば、国旗メーカも潤うのです。祝日をずらしてはいけません。
令和4年11月23日(水)