なんちゃって新幹線の役割②


 前回の補足的な話です。北海道から九州までを貫くなんちゃって新幹線が成功するには、いくつかの条件が必須になるでしょう。誰が運営し、どのように採算性を維持するのかという問題です。

 大前提の話として、安全保障上の役割も担うのですから、ぶつ切りの鉄道会社をつなげれば良いと言うことにはなりません。地方のローカル線廃止問題とも絡みますが、小さな地方の鉄道会社では荷が重すぎますし、長距離の連係もうまくいかないでしょう。つまり、今のJR並の大手企業が責任をもって行うべきなのです。そこに国が支援と監視を行います。

 主要インフラそのものの安保が世界的にも課題となっています。利益優先だけのインフラ事業から国が関与する方向への転換も図られています。利益追求だけの私企業には、鉄道インフラそれも全国を結ぶような大規模インフラを任せることは出来ません。国の関与は不可欠ですが、昔の国鉄のような体制に戻れというのではありません。国営事業では、特定利権屋や過激思想の労働組合など、問題が多すぎのですから当然でしょう。

 経営は民間に任せながら、貨物輸送、軍事品輸送、赤字区間の対応などは、国が積極的に管理しなくてはなりません。官僚の天下りでは無く、本当に国益を考えた経営を支援する人を送り込まなくてはなりません。当然、第三者による厳しいチェックを儲けなければならないのは言うまでもないことです。

 北海道から九州まで、夜間に無人貨物列車が運行されれば、長距離ドライバーの労働問題なのも解決されますし、何より全体のコストが下がるはずです。戦車なども、いつでも気軽に運搬できる体制があれば、自衛隊の負担も軽減されますし、なにより最低限の陸上装備で済ませることが可能になります。社会全体のコストを考える政策が、これからの日本には不可欠なのです。

令和4年10月17日(月)

2022年10月17日|烈風飛檄のカテゴリー:idea