海洋観光の開発⑤ 修学旅行型観光

 海洋観光の新しい在り方として①~④迄様々な形を見てきました。その変として、修学旅行型の海洋観光を提案してみようと思います。

 基本的な考え方は、海と島しょ巡りですが、それに幾つかの要素を加えます。ひとつは新しい修学旅行のような考え方です。そしてもう一つが、日本の領海の端を見学することです。

 海洋観光母船で海や島を巡ることはすでに説明しました。そこに学生の勉強の要素を加味します。具体的には、全て観光の時間では無く、一日の内で何時間かは、勉強時間として設けます。それにも二種類あります。ひとつは学校の勉強の範囲です。たとえば夏休みの宿題などがあれば、それをかたづける時間にします。あるいは、わからないところの復習や予習などに当てます。この先生は、大学性のアルバイトなどにも向いているかも知れません。
 もうひとつは、この修学旅行用に用意されたビデオなどで、様々なことを学ぶ時間です。海の成り立ち、島の成り立ち、個々の島の観光案内兼自然紹介、海の生物等々、様々な物が考えられます。

 勉強は2~3時間程度にして、あまり長い時間やらないことがコツでしょう。宿題や自由課題などを楽しくやりながら、旅行も楽しみます。両方同時に行える旅は、これまで無かったのでは無いでしょうか。同じ船旅だけでは飽きてしまう日本人向きだと言えます。


 途中で立ち寄る島々では、観光でもスポーツでも、自由に選択できるのが良いでしょう。もちろんメインの海中観光もあります。

 目的地は、日本のはずれにある島です。沖の鳥島、南鳥島、与那国島など、日程と途中の島々の兼ね合いでコースがつくられれば良いと思います。ほんとうは、竹島や尖閣、択捉島にも出すべきですが、当面はやめておきましょう。


 海洋観光母船でひとつだけ、用意したい設備があります。それは、甲板のヘリポート強化です。病人が複数出たときのためにも、通常のヘリではなく、オスプレーが発着出来る強固な物にしておくことが必要です。万一への備えは常に考えておくべきですから。


 教育改革で自由な登校が当たり前になれば、夏休みで無くても、いつでも出かけられます。また、家族と行くのも楽しいでしょう。ご両親が水陸両用車の免許を持ってれば、さらに自由度が増すかも知れません。

 とにかく、決められたコースで、決められた事だけしか出来ないこれまでのやり方を根本から考え直しましょう。そうすれば、楽しみ方は無限大です。そしてそれは商業ベースでも利益を上げて、ビジネスを継続できることにもつながります。

令和2年(2020)5月24日

 

2015年06月05日|烈風飛檄のカテゴリー:idea