日本人だけが日本人気質に無関心(偽レビュー)
気質(国民性・民族意識)の重要性については、本文でかなり詳しく述べているつもりですが、ここではある事例をご紹介します。正直あまり愉快な話ではありません。
今やネットでの買い物が当たり前になった時代ですが、その時、割合参考にしているのが、購入者によるコメントいわゆるレビューです。
人の良いというか、脳天気というか、疑うことが苦手な日本人は、このレビューに書かれた事を信じることが多いのです。その日本人の気質が見透かされているのです。
多くのネット通販でやらせ、つまり嘘のレビューが横行しています。それも個人のいたずらや意地悪では無く、出品企業による大掛かりなやらせなのです。
大規模なやらせをしているある中国のメーカの人間が、カメラの前で内情を話していました。曰く「日本人はレビューが多いほど信用して購入する気質がある。だから多くの偽レビューを書きこませている」。日本にいる中国人の留学生などにお金を出して偽のレビューを書きこませているのです。さらには、スマホなどのアプリで自動的にレビューをねつ造して流し続けるシステムまであります。
中国人に見透かされている日本人の気質の問題点。当の日本人がまるで無頓着なのですから、話になりません。いわゆる親中派の日本人を仕立てるのにも、日本人の気持ちをくすぐる術を心得てれば、簡単に作り上げられるわけです。
自らの気質を正しく理解しておくことは、もはや安保や生存にまで関係する重大な事柄なのです。
中国による偽レビューの多さに憤慨した人が、対抗手段として、さくらチェックというソフトをネットで公開しています。これはアマゾンに出品されている製品名を入力すると、そのレビューの信頼性をはかってくれるものです。当然のように、中国製品にはかなりさくら度の高い品物があります。
皆さん、簡単にレビュー数の多さや書きこまれた内容を信じないようにしましょう。それがネット時代の常識なのですから。
このように自国だけでは無く、他国の国民性や民族気質を理解して対応しようとしないのは、日本人位なのです。皮肉な事に、それが日本人の集団農耕型気質の特徴のひとつなのですが。
令和元年(2019)10月4日