SNSが日本人を攻撃的にした
心理学には「欲求不満ー攻撃仮説」という説があります。これは欲求不満や否定的な気分は、その人の攻撃性を促進するというものです。気に入らないことなどがあると、ひとに八つ当たりなど当たってしまうと言うことで、誰でも理解出来ることです。もうひとつが、低い自尊感情の持ち主ほど、敵意を抱きやすく、また短気になりやすいというものです。この低い自尊感情は、欲求不満を生みやすくしますから、これらは絡み合って、悪い方向の気分や否定的な感情を増加させてしまいます。
戦後の日本人の、特に子供達の自尊感情が、他の国の子供と比較してかなり低いという指摘がなされています。なぜ自尊感情が低くなってしまったのか、別に検討されなくてはなりませんが、この自尊感情の低さが攻撃性を生みやすい、つまり切れやすい子供を産んでいるのかもしれません。
さらに問題なのが、インターネットの発展による、SNSの爆発的な普及が及ぼしている悪影響です。
SNSでは、自分の意見と合う情報しかアクセスしない偏りができます。それはコミュニケーションの能力を低下せせるばかりか、自分と違う意見のひとを排撃しようとしがちです。
機械相手のコミュニケーションは、生身の人間とのコミュニケーションを阻害します。たとえば、対面と比較して、テキストメッセージでは、寄り敵対的、攻撃的なコミュニケーション行動が増加することがわかっています。抑制的に力が働かない訳です。いやなら、すぐに電源を切ってしまえるわけです。
こうして、SNS似のめり込んだひとの多くが、まともな対面でのコミュニケーション能力がていかし、さらに攻撃的な態度を取りやすくなります。八つ当たり的名無差別殺傷事件の一因担っていることは、疑いの無いことでしょう。
また、国語力の定価、短い文章でのやりとりの弊害、言葉の持つニュアンスを理解出来ない、など実に多くの問題点がしてきされているのです。コミュニケーション力の定価は、だまされやすいということでもあり、SNSでの情報操作やステレスマーケってイングなどに簡単にひっかかる事にもなります。
SNSでの弱点をカバーする意味からも、子供達には読書を勧めましょう。
令和4年12月27日(火)