いいかげん 機嫌なおして 出ておいで

   どうせ鶴には 見えないのだから

 なにかご機嫌でも損ねたのでしょうか、この鳥は。

 通りがかりの女性が、わざわざ声をかけてきて、「アオサギがいるわよ」と教えてくれたのは、市ヶ谷のお堀です。釣り堀のすぐわきを見たら、そこに真っ白な鳥が土手を歩いていました。「もっとむこうよ」という声に促されて少し行くと、なるほど堀の向かい側に、もう一羽いました。「はきだめに鶴」という言葉が浮かんだのですが。でも、なんで、あんなところにいるのでしょうか。夫婦喧嘩、いや仲間同士のいさかい、よくわかりませんが、動く気はなさそうでした。釣り堀のある橋を挟んだ反対側、四谷寄りにはカモが並んで泳いでいました。サギにあわなければよいのですが........。