狂歌な出来事 流水桜編
東京の街を歩きながら出会った、ちょっと妙な出来事や風景。
写真と狂歌、そして少しばかりのおしゃべりを添えた、2010年代の東京小景です。
走の章
花の章
06
いちどだけ 二人で歩いた 桜(はな)小道 千鳥が淵に 春は廻(めぐ)れど
07
満開に 咲き誇りたる 花よりも 風に乱れる 舞姿こそ
08
虚空にて 舞に疲れた 花びらは もう一度咲く 水の面に
09
風と水 行方定めぬ 流水花(ながればな) 姿を変えて 想いはてぬる
10
忽然と あらわれいでたる 花運河 卯月に降りし 雪のいたずら
11
陣取りは 新入社員の 初仕事 学生気分で 昼酒味見
12
陣取りは 任せておけと 切り株が 私も負けじと ブーツ片方
13
椅子が増え 宴の姿も 様変わり それでも祭盛 貸しゴザ屋
14
参謀も いかで聞くや この騒ぎ しずめるすべの 有るやなしやと
15
花冷えと ふところ寒し 隅田川 団子よこめに 風とたわむる