船橋市議会に立候補して落選した25歳の女が逮捕された。ツイッターに「駅にサリンばら撒く」と投稿したもので、容疑を認めている。若者の政治離れが言われているのとうらはらに、訳のわからない立候補者も多くみうけられる。おまけにちっと変な名前が知られているだけで当選させてしまう、無責任な有権者も多い。まさにに社会の劣化の象徴でもある。
こんな状態だから、既存の政治家達は、ひたすら組織票に頼って、当選の安泰を図ろうとする。投票率が極端に低い今の状況では、わずかな組織票で充分に当選してしまうのである。せいけんよとうだけではなく、既存の野党も既得権選挙に変わりはなく、少ない野党票を撮るためにより過激な言動をしる。反権力を標榜するメディアもまた、正しい事、まともな事より、人の耳目を集めるわだいや反政権の原理主義的言動をより多く取り上げて、社会全体を騒がせる。
政治によって社会が変わる。それは紛れもない事実であるが、民主主義体制においては、政治を変える方法は投票しか許されていない。その投票をしたくても、まともな立候補者がいない、入れたい候補者が見当たらない、そんな状況では投票先がないのだ。現状を変えるために、まずは現政権を変えるところからと考えたいのだが、過去の野党政権のひどさに懲りていることと、今の野党の言動なら与党の方がましだと考える国民は、結局投票しなくなる。
この悪循環に陥った政治状況を抜け出すには、強力なリーダーの出現しかないのだろう。そのリーダがやる第一歩は、平和的なデモで多くの国民に活動への参加を呼びかけることである。一度動き出せば、今なら大きく社会を変える活動につながると確信しているのだが。個人的には、体力や気力がもう少しあれば、挑戦したいのだが。老いて枯れた身が悲しい。
令和5年5月1日(月)