日本人の気質の弱点がまたひとつ

 集団農耕型気質の弱点のひとつに、同時に二つの方向の違う事柄を理解して実行できないというものがあります。G7サミットの結果をうけての、日系人被爆者の激しいサミット批判にはからずもそれが強く出てしまった気がします。話がそれますが、時々見かける日系人の異常なほどの反日的言動も、彼ら彼女らの遺伝子に日本人の遺伝子の影響が色濃く残っているから、極端に走るのではないかと個人的には思っています。気質の遺伝はそう簡単に変わりません。逆に、日本人に帰化しながら、日本人らしからぬ言動の人達も、結局はそれぞれの母国の遺伝子の影響を色濃く受けている故の言動と言えるのでしょう。

 話を本題に。G7サミットで核兵器廃絶への一歩とも言える、核保有国の原爆資料館訪問と慰霊碑への献花が行われました。それにもかかわらず、被爆者団体は、核廃絶と言いながら、核による抑止を認める宣言は矛盾しているだけでなく、進歩していないと激しくかみついわけです。たしかに、言葉だけをとらえれば、核の廃絶と核抑止力の是認は矛盾しています。しかし、人間社会いや自然界においても、すべて矛盾のない世界など存在するでしょうか?自分の国が亡くなってしまって、どうやって核廃絶を唱えられるのでしょうか?

 よく言われるように、握手しながら反対の手では剣をもって争うのが、外交や世界政治の常識であるにも関わらず、日本人の集団農耕型気質の人はこれが苦手で出来ません。極端に走り、さらには理想と原理主義が混在してしまうのです。しかし、日本人でも孤高武士型気質の人はそうではありません。矛盾を認識した上で、その場や状況に応じた対応が取れるのです。そうでなければ、普通の社会生活ですら送ることは難しいでしょう。

 反政府のメディアが、ここぞとばかりにこの種の発言を取り上げていますが、平和で守られた日本社会だからこそ出来ていることを、いま一度考えるべきでしょう。ロシアははじめウクライナではなく日本を標的にしていたという話すら出てきていることを忘れるべきではありません。

令和5年5月23日(火)

 

2023年05月23日|分類:安保, 政治