集団行動と、同じ服装をさせたり同じ行動をさせたりすることが、同じだと考えている教師や学校教育者が多いのではないだろうか。未だに問題になる、いわゆるブラック校則の話を聞くとそう思ってしまう。
急に暑くなったが、女性や肌の弱い人にとってこれからの太陽は大敵。日焼け止めクリームは必需品である。それが校則で禁止されているとネットで騒がれている。いわゆるブラック校則のひとつなのだろう。だが、事態はかなり深刻なようで、肌の弱い生徒が、水泳の授業で炎天下で長く待たされたとき、タオルの使用すら許されなかったという。
そもそも日焼け止めがいけないという理由が全くわからない。化粧品の一部だからだめだというのか、小麦色の肌でないとおかしいとでも言うのか、全く意味不明である。寒い冬にタイツはだめとか、およそ健康に関わるようなことに、なぜ校則が存在するんだろうか?文科省は、生徒の健康に関わるいかなる規制も、原則禁止とする通達をなぜ出さないのか?出しているが聞かないのなら、なぜ個別に取り締まらないのか?
校則問題は何度も取り上げているので繰り返さないが、ひとつ気づいたことがある。それは教師や学校教育関係者が、誤解していないのかということである。学校教育のひとつの目標として、集団での生活の学習が有ると思う。今はこういう言い方はしないとしても、中身は変わらないだろう。要するに集団行動が重要なのだという考え方である。そして、この集団行動なるものが、すべて同じ格好をしてすべて同じ事をやらなくてはならないと思ってはいないだろうか。
集団行動だから、全員で無いのに日焼け止めは許されない、全員で無いのにタオルを肩に掛けたりするのは許されない、寒くても全員でないからタイツやパンツは許されないと、どこかで思っていないだろうか。集団での生活とか集団行動とは、有る目的のためにみんなで協力し、ひとつの目標を達成することである。同じ服装をすれば集団行動だなどと言うことはあり得ないのだ。この馬鹿げた間違いに気づかない教師達が多すぎるのではないだろうか。ふと思ったのだが。
令和5年7月4日(火)