マニュアルが通用しないのが日本文化


 この暗黙の規則を常識として身につけていない人に、日本人は違和感を覚えるのです。すぐに外国人だとか、日本人でも外国育ちだなとわかる理由の一つがこれです。これを身につけると言うことは、すなわち日本文化への同化と言うことです。ですから、同化せざる人を嫌う傾向が出てくるのです。違和感が、ある種の不快につながったり、合わせるのに疲れを覚えるからです。きらくにつきあえない、構えてしまうわけもここにあります。


例えば、お辞儀文化が驚かれるのは、その用途の多様さゆえです。

「感謝」「謝罪」「挨拶」と一つの動作が全く異なる意味を複数持ち、さらにそれを日常で使いこなしている様は、多くの外国人から驚かれます。
さらに「45度」「30度」「15度」と、お辞儀の角度で意味が変わることも説明してあげましょう。
礼儀を重んじる国民性、それを感じられる文化ではないでしょうか。

これをまとめてマニュアル化出来ますか?無理ですね。何でもアメリカ流が良いよ勘違いした日本人が増えすぎました。外来崇拝は、もうやめるときです。

令和5年4月4日(火)

2023年04月04日|分類:文化, 社会