人々の良識が反映されない日本の政治

 現在のネット空間が、インターネット創生期の理想からは大きくずれて、歪んだ個人の感情のはけ口や、覇権国家のプロパガンダ空間となってしまいました。ネット民の一人として、悲しく、やりきれない思いでいっぱいです。それでも、Xなどに寄せられる様々な発言を眺めていると、この国にもまだ良識や常識の心が残っているかなと思う時があります。

 今「人手不足倒産の増加」がトレンドになったりしていますが、それに対して、人手不足による倒産ではなく、人出を確保する賃金の確保が出来ない企業の倒産だとの意見が数多く寄せられています。個人的には、この認識は正しいと考えています。高い賃金を提示したところ多くの働き手が殺到したニュースは珍しく無くなりました。また、民亜が嫌うという看護や介護の職でも、海外の高額な職場には、日本人の専門技術を持った人材が押し寄せています。多すぎて、ワーキングビザで渡航したのに、働き口がないという有様です。
 ところが、日本政府は、ひたすら安い外国人労働者を入れることだけに専念しています。これには、人手不足とは『低賃金でも休みが無くても文句を言わずに黙って働いてくれる都合のいい人』の不足にすぎないとの指摘もあります。これも確かです。

 ここではこの問題に深入りするのが目的ではなく、ネットにあふれている普通の人の常識や指摘が、何故政治に届かないのかという疑問への答えを示すことです。


 簡単に答えを述べてしまえば、本当に社会や九の全体を考えている政治家など、ほとんどみあたらないということです。身も蓋もないのですが、それが事実でしょう。政治家にとって最優先は、自分の議員バッチの維持です。議員でなくなれば政策も出来ないからと言う自己弁護や見苦しい言い訳はもううんざりですね。

 自分勝手な利己主義者は、もはや日本中にあふれているので政治家だけを取り上げても意味がないかもしれません。それ以上に危惧していることがあります。それは、彼ら彼女らは、もはや人間としての普通の常識も良識も理解出来なくなっているのではないかということです。
 当選4回でもまだ若手とか呼ばれる政治村。そこにどっぷりとつかることで、世の中の常識も何もわすれ、政治村の歪んだ考え方や常識に完全に染まっているのではないかと思えるのです。

 彼らは、自分達は特別名人間、政治村以外の一般人には、この村のしきたりなど理解出来ないのだという傲慢な、そして歪みきった考え方が、目について成らないのです。TVなどで出演した世辞形は、決して自分達の過ちも認めようとはしませんし、自分達は見えないところでやっているのだということを強調したがります。では、何故ここまでこの国は堕落し手しまったのでしょうか。

 もはや、人としての良識や常識すら理解出来なくなっている政治家(与野党を問わず)を選択し続けているのは、私たち国民です。わたしたちもまた、目を覚まして、良識に従った行動を実行に移しましょう。ちょうどその機会(衆議院選挙)もめぐってきたのですから。

令和6年10月4日(金)

2024年10月04日|分類:政治, 社会