神ノ道

神ながらの道

オン草紙
【補章】この世での役目

 人はこの世には何らかの役割を持って出てくると言われます。たいていの人は、自分の魂の修行のためなのでしょうが、世のため、人の為になる役目を持っている人もいます。昭和が終わったとき、多くの有名人が亡くなりました。その中には、昭和という時代における役割を終えた人もいたようですね。それは平成から令和にかけても同じです。元号の変わり目には、いわゆる有名人が多く鬼籍に入ります。これはそれぞれの時代における、この世での役割を一応終えた人がたくさんいると言うことなのかも知れません。

 世のため人の為になる事をする事だけが、この世での役目ではありません。たとえば家族に、家族としての在り方を考えさせ、勉強させるのもまたある種の役目です。したがって、別の見方をすれば、人間はこの世で生きていることそのものが、大きな役割を担っていると言うことなのでしょう。そう考えると、日々生きていることを大切にしようと考えるはずです。

 人間は皆、精一杯に生きていくこと、その事が大事な役目なのです。その勤めを最後まできちんとやり終えましょう。そして、すがすがしい気持ちで、あの世に戻りましょう。

令和2年6月20日(土)